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トロントの乳ガンの研究室でラボマネージャをしているママがえるの子育て日記


by kokaeru2
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カナダで、知人が亡くなった場合

冠婚葬祭は文化によって様式がずいぶん違ってくる。異国に住んでいると、そんな場面に出くわすと、どうしたらいい???と悩む。日本にいれば両親にアドバイスを聞くことが出来るし、本も出ている。カナダにいると、そうはいかない。
先日、パパがえるのラボのテクニシャンのお父さんが亡くなった。彼は特にパパがえるの下で働いているので、パパがえるが何かしなければ!と思うものの、何をしたらいい?
ママがえるのラボの秘書さんに聞いてみた。彼女は人生の先輩だ。彼女のアドバイスは、もし、彼のお父さんの死因が分かるなら、それに関係のある協会に亡くなった人の名前で寄付するのがいい、と言うものだった。彼のお父さんはアルツハイマー病でなくなった。カナダ・アルツハイマー病協会に、彼の名前で寄付するのがいいのでは、と言われた。お葬式の時のお花を贈っても、その場限りだが、寄付すると、彼の名誉が残る。日本と違って、北米は寄付の文化がある。(ヨーロッパもあるのかもしれないが、ママがえるはよく知らない。)寄付することはその人の人柄を表し、名誉なことでもある。また、寄付を贈られる協会、財団もその使い方にやましいことがないから、贈る方も安心して寄付が出来るのだと思う。パパがえるに秘書さんのアドバイスを伝えたら、最初の反応は「えーーー!」だった。が、テクニシャンの彼からも、もし何かしてくれるのなら、寄付して欲しい、と言われたそうだ。それで、ラボメンバーたちにも声をかけて、カナダ・アルツハイマー病協会に彼のお父さんの名前で寄付をしたそうだ。
今まで幸いにも北米でお葬式に出席することがなかったので、何をするのかほとんど知らなかった。お葬式はその国の文化色がよく出ていると思う。今回のことで、ちょっとカナダの文化を垣間見ることが出来た。
by kokaeru2 | 2010-10-05 22:19 | 暮らし