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トロントの乳ガンの研究室でラボマネージャをしているママがえるの子育て日記


by kokaeru2
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見知らぬ人の親切

書こうと思って、忘れていたネタでした。今朝、その、見知らぬ人に再び会って、思い出しました。今度は、忘れないように書いておきます。
雪が降った後、暖かくなって雪が溶けて、その後、再び寒くなった朝。歩道は氷が張ってつるんつるん。ママがえるは、ちびちびかえるの手をつないで歩くのがやっと。お兄ちゃんちびかえる、ほっとかれていました。臆病者のちびかえるは、おそるおそる歩いています。信号の前の歩道は、ちょっとした坂道。普段はたいしたことがないんだけど、氷を張ったこのときは、ちびかえるにとってはとても信号の前まで行くことができない。もたもたして、二回目の信号を渡り損ねていました。それを見かねたのか、おじさんが、ちびかえるに手をさしのべてくれました。ちびかえるも、おじさんの手に引かれて、何とか歩けるようになりました。また、そのおじさんは、歩道を歩くのは滑って危ないから、車道を歩いた方がいい、と言って、とても親切にしてくれました。ところが、困ったのは・・・ちびかえると、ちびちびかえるは学校が違うのです。途中でちびちびかえるの学校に寄ってからちびかえるの学校へ行きます。おじさんには、ちびかえるが学校に行っていると言っています。途中で、おじさんから、ちびかえるを引き取るか、ちびちびかえるの学校まで一緒について来てもらうか、どうしよう・・・と思っていました。おじさんに、ちびちびかえるを保育園に連れて行かなきゃ行けないから、と言ったら、ちびかえると学校まで先に行っておくよ、と。このとき、ママがえる、複雑でした。この人を信用していいのか?今まで親切にしてくれたけど、でも、やっぱり、どんな人かわからない。親切な人だとは思うけど、もし、そうじゃなかったら、どうしよう・・・ちびかえるの身に何か起こったら、どうしよう。とっさに、いろいろなことを考えてしまいました。けれど、この場は親切なおじさんだと、願って信じて、ちびかえるをお願いしました。
ちびちびかえるを送って、急いで学校に行くと、ドアのところで、ちびかえるとおじさんが待っていました。本当に、親切なおじさんで、何事もなくよかったです。おじさんが申し出てくれた親切のおかげで、無事、みんな学校に着くことができました。再び、このおじさんに子かえるをを預けることになったら、信頼できるでしょう。でも、全くの見知らぬ人に子供を預けるのは、やるべきではない、と思わされました。今回は、たまたま運がよかっただけかもしれません。見知らぬ人の親切を疑ってしまう自分も悲しいのですが、もし、何かあったときの自分の責任、後悔したくない気持ち、いろいろぐるぐる回っていました。
ママがえる、いろいろと勘ぐりすぎて、しっかりお礼が言えなかったし、お名前も聞けなくて、後悔していました。今朝、再びお会いして、覚えていてくれていました。お名前を聞いたけど・・・忘れてしまったようです、ママがえる。お礼のカードを、と思っていたのですが。
こうやって、地域の人と知り合えると、自分がこの街に住んでいるんだ、と実感がわいてきます。できれば、早く落ち着いて、根の張った暮らしができるようになりたいなあ、と思うのですが、ポスドクの身分では夢のまた夢なのでしょう。
by kokaeru2 | 2008-01-14 22:57 | 子かえるたち